インプラント治療を受ける人の平均年齢は?年齢の上限・下限や割合を解説
2025年09月21日
こんにちは!
横浜市鶴見区にあるヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療 うえの歯科医院、歯科衛生士の田中です!
最近涼しくなってきましたね〜🍂
季節の変わり目なのでご体調にはお気をつけください!
今日はインプラントに年齢制限はあるのか!?について詳しく説明していきます!
インプラント治療に年齢制限はある?
年齢の上限
実は、インプラント治療に「何歳まで」といった明確な年齢制限はありません。
たとえば80歳や90歳の方でも、体の状態や骨の状態が整っていればインプラントを行うことができます。
ただし、高齢になるにつれて以下のような点には注意が必要です。
治癒力や骨の質の低下
年齢とともに骨がやせて、インプラントが安定しにくくなることがあります。
全身の持病
糖尿病や心疾患、高血圧などをお持ちの場合、治療のリスクや治りやすさに影響します。
体力・通院のしやすさ
インプラント治療は手術を伴い、さらに定期的なメンテナンスが欠かせません。長期的に通院できるかも大切な条件です。
つまり「高齢だからダメ」ということはなく、あくまで 健康状態や生活環境が治療に適しているかどうか が判断基準になります。
年齢の下限
一方で、若い方の場合は「年齢の下限」が存在します。
インプラントは顎の骨に人工歯根を埋め込む治療なので、顎の成長が終わっていない時期に行うと、後々の成長で位置がずれたり、噛み合わせに影響したりすることがあります。
そのため、一般的には 18歳以上 を目安とし、顎の成長がほぼ完了していることを確認してから行うのが基本です。
クリニックによっては20歳前後を下限とする場合もあります。
インプラント治療をする方の平均年齢
実は、全国的に「明確な年齢別データ」は存在していません。
インプラント治療をする方は何歳が多い?年齢の割合
厚生労働省の調査や歯科関連の報告を参考にすると、治療を受ける割合が比較的高いのは以下の年代です。
第1位:70〜74歳(約5.9%)
第2位:80〜84歳(約4.9%)
第3位:60〜64歳(約4.5%)
一方で、最も割合が低いのは 45〜49歳(約0.7%) となっています。
このことから、60〜80代の方が比較的多く治療を受けているといえます。
ただしあくまで統計的な傾向であり、実際には40代や50代で治療を選ばれる方もいらっしゃいます。
つまり、年齢だけでインプラント治療が向いている・向いていないと決めることはできないということです。
インプラント治療は何歳からできる?
インプラントはあごの骨の成長が終わってからでないと行えません。
一般的には、
女性:16〜18歳頃
男性:18〜20歳頃
が目安といわれています。
骨の成長が終わる前にインプラントを入れると、周囲の骨や歯が成長を続けるために位置のズレやかみ合わせの問題が起こる可能性があります。そのため、10代前半などの若年者には行わないのが基本です。
インプラントに関するよくある質問
Q.老後にインプラント治療をすると悲惨な結果になる?
A. いいえ。年齢が高いからといってすぐにダメになるわけではありません。
大切なのは、治療後にしっかりメンテナンスを続けられるかどうかです。定期検診と毎日のケアを行えば、高齢でも長持ちするケースは多くあります。
Q.インプラント治療は絶対にダメと言われる理由は?
A.インプラント治療は多くの方に適応できる治療ですが、なかには「おすすめできない」ケースもあります。これが「絶対にダメ」と言われる理由の正体です。
① 成長期の方
あごの骨が成長中の10代では、インプラントを入れても骨や歯がまだ動くため、位置のズレやかみ合わせの不調和が起こってしまいます。そのため、骨の成長が終わるまでは不可とされています。
② 全身疾患のコントロールができていない方
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- 重度の糖尿病(血糖コントロールが不良な場合)
- 重い心疾患(心筋梗塞直後や心不全など)
- 骨粗しょう症治療薬(ビスフォスフォネート系薬剤など)を使用中の方
- 免疫抑制剤を使用している方
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これらは、インプラントと骨が結合しにくい、または術後の感染リスクが高いため、禁忌(=絶対にダメ)となる場合があります。
③ 喫煙者
喫煙自体が「絶対にダメ」というわけではありませんが、タバコは血流を悪くし、骨の結合や歯ぐきの治りを妨げます。そのため、成功率が下がり、歯科医師から強く注意されることがあります。
④ 口腔環境の管理ができない方
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- 歯みがきがほとんどできない
- 定期的に歯科でメンテナンスを受けるのが難しい
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こういった方は、インプラントを入れてもすぐに炎症やインプラント周囲炎が進行してしまい、長持ちしないため適応外となります。
Q.40代でインプラント治療をしている割合はどれくらい?
A. データ上は40代の割合は低めです。ただし、仕事や家庭で忙しい年代だからこそ「入れ歯は避けたい」と希望される方もいらっしゃいます。40代でインプラントを選択される方も決して珍しくはありません。
Q.50歳以上でインプラント治療を受けると補助金は出る?
A. インプラントは原則として自由診療ですので、年齢による補助金はありません。ただし、医療費控除の対象にはなりますので、確定申告を行えば税金が戻ってくる可能性があります。
まとめ
インプラント治療には明確な年齢制限はありません。
あごの骨の成長が終わる 18歳前後から可能であり、上限についても 高齢だからという理由だけで不可能になることはありません。大切なのは全身の健康状態とお口の環境です。
つまり、条件を満たせば幅広い年齢の方が治療を受けられるのです。
インプラントは「自分に合っているのかどうか」を正しく知ることが第一歩です。
当院ではカウンセリングから治療、治療後のメンテナンスまでしっかりサポートいたしますので、まずはお気軽にご相談ください。

【 所属 】
医療法人VERITAS理事長
国際インプラント学会(ICOI)会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
済生会東部病院共同診療医